以前にイコライザーはどういったものなのか、倍音の説明と一緒に開設しました。
今日はそのシリーズの続きです。
音には倍音と呼ばれる成分があって、イコライザーはその倍音の含まれ具合を周波数ごとに調節するものだというところまではご理解いただけたと思います。
さて、それをどのように使うのか、どういったときに周波数を調整しないといけないのか解説したいと思います。
まず前提として、イコライザーの使い方は無限大です。
人によって使い方は違いますし、基本的なエフェクトなのですがいろんな使い方ができます。
あくまで一番基本的で一般的な使い方だと捉えていただけるといいかと思います。
まず、周波数のすみ分けです。
同じ周波数帯に音が集中すると音抜けが悪くなってしまいます。
音抜けというのはその楽器の音がしっかり聞こえるかどうかっていうことですね。
曲を聞いているときにベースの音が全然聞こえてこなかったら、「ベースの音抜けが悪いなぁ」みたいな感じで使います。
特に低音域では顕著にあらわれます。
いろんな楽器が低音域にあるとベースやバスドラムの音抜けが悪くなるんですよね。
なので、ギターとかボーカルとかの低音域をカット(音量を下げる)してベースやバスドラムがしっかり聞こえるようにしてやる必要があります。
ほかの周波数帯でも音抜けが悪いところがあったら抜けを良くしたい楽器以外をカットしたりしますね。
次に音色づくりについて。
イコライザーは積極的な音色づくりにも使用されます。
楽器によって周波数ごとに含まれる音色が変わってきます。
アコギなら何Hzに胴鳴りの感じがあって、何Hzにフレットノイズがあって、何Hzにキラキラした成分があって…みたいに。
これは楽器ごとに様々です。
その周波数ごとにカットしたりブースト(音量を上げる)したりすると音色が調整できるんですよね。
豊かな胴鳴りを全面に出すのか、ペラペラした音色にするのか、いろいろ調整できるんですよね。
人間の声も人によってオイシイ周波数があります。
とある周波数帯をブーストするとより個性が際立ったり、逆にカットしたほうが耳馴染みのいい音色になったり。
だいたいイメージつきましたか?
正直やってみないとイメージがつきにくい話だと思います。
まあ、ミックスのときにはそういう感じのことを考えながらやっているんだなって思っていただけるだけで十分です(笑)
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