音楽理論解説 音の分類

2021/06/15

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今日は音の分類について解説しましょう。

音楽理論上、音は3種類に分類できます。

純音(じゅんおん)、噪音(そうおん)、楽音(がくおん)の3つです。

それぞれ解説しましょう。

 

まず、純音とは倍音の一切入っていない音のことを指します。
少し前に解説した波形の話で出てきたサイン波(正弦波)のことですね。

上下に均等になめらかな波ができていれば純音です。

普通に音を鳴らしても純音を鳴らすことはできません。
どんな楽器でも少しは倍音を含んでいますので。

純音は電気的に正弦波を発生させるか音叉でしか出すことはできません。
わかりやすいところでは聴力検査の音が純音です。

楽器ではシンセサイザーやハモンドオルガンなどの電気楽器、電子楽器で出すことができます。

 

噪音ノイズとも言われます。
音程を感じることができない音ということですね。

騒音ではありません(笑)

手を叩いたときの音、楽器ではドラムの音、ピックが弦に当たる音などです。

音程を感じることができないですが、音の聞こえ方にはかなり影響します。
ギターでポーンと一つの音を鳴らすだけでも、ピックが弦に当たった音や弦が震え始めた最初の音は噪音になるので、強くピッキングすると噪音の量が増えてアタック感が強くなります。

 

最後に楽音です。
その名の通り音楽でメインで使われる音のことですね。

ギターやベース、ピアノ、声などなど。
声については子音は噪音、母音は楽音に分類されますが。

様々な倍音を含み、音程を感じることができる音のことです。
この楽音は音の三要素で分解していくことができます。

純音に倍音は無いですし、噪音に音程は無いので。

 

純音は基本的に楽器で出すことができないので、音楽で使われることは少ないです。
ということは音楽は楽音と噪音で構成されます。

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