マーチングドラマー:Danny Raymond

2018/12/04

おすすめドラマー

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私は高校時代にマーチングをやっていたので、マーチングにはけっこう興味があります。

特に、マーチングスネアはけっこう好きです。
ドラムソロはカッコイイですよね。

セットドラミングのソロはもちろんいいんですが、「マーチングスネアだけ」のソロも別の味があっていいですよ。

高校時代はルーディメンツの練習ばかりしていたので、ルーディメンツがそのまま活きるスネアドラムは聴くのも大好きでした。

そんな中で私の一番好きなマーチングドラマーを紹介しましょう。

「Danny Raymond」(ダニーレイモンド)です!

マーチングにあまり興味がなかった人は「誰やそれ」というところでしょう。
ただ、先に一つだけ言っておきます。
技術がハンパないです(笑)

動画を見ていただきましょう。

ドラマーの方ならわかるでしょう!
このドラミングの難しさが!

ダニーレイモンドのすごいところ① ダブルストローク

まず最初に思うことは、ダブルストロークの1打目と2打目が完全に同じ音量、同じ音色なんです。
ダブルストロークとはその名の通り、一振りで2打叩く方法(RRLLRRLLという手順)なんですが、1打目と2打目の音量を揃えるのがかなり難しいんですよね。
どうしても2打目が弱くなってしまいがちです。

しかし、ダニーは完全に同じ音量、音色で叩いています。
映像を見ればパラディドルを多用していることはわかるんですが、音では全くわかりません。
※パラディドル…シングルストロークとダブルストロークを交互に行う手順、(RLRRLRLL)

ここまで均等に演奏できるドラマーは、世界のトップクラスを探してもなかなかいないと思います。

どうしてこんなことができるのか不思議です(笑)

2:35からはダブルストロークを応用したアップダウン奏法を使っています。
どうやったらこんな高速アップダウン奏法ができるんでしょうか(笑)

ダニーレイモンドのすごいところ② 音楽性

マーチングスネアのソロは音楽的に奏でることが難しいんですよね。
打面は一つしかありませんし、コンサートスネアに比べて音色の変化もつけにくいです。

なので、マーチングスネアソロはとにかく早く叩いたり、とにかくスティックを回したりとちょっとショー的要素が強くなりがちです。

しかし、今のスネアソロはすごく音楽的でしたよね。

高速ドラミングから始まったかと思えば、3連符を基調としたゆっくりした曲になり・・・と曲に変化があるんですよね。

また、アクセントの付け方も特徴的です。

普通、ギミック(グリップエンドで叩いたり、スティックを回したり)は「見せる」意味でやることが多いんですが、ダニーの場合は音色の違うアクセントにしてるんですよね。

これが、なかなか難しい。
普通はギミックを入れるだけで精一杯ですからね。

ダニーレイモンドのすごいところ③ モーラー奏法

マーチングスネアは基本的にグラッドストーン奏法で演奏されることが多いです。
グラッドストーン奏法だと、複数いるスネア奏者の間で音色を揃えやすく、見た目も揃いやすいので使われます。

しかし、ダニーの右手にご注目ください。
スティックを振り上げる時に少し手の甲が外に向いています。

この、前腕の回転がモーラー奏法の基本です。

グラッドストーン奏法を中心にしながらモーラー奏法を取り入れることで、早いフレーズの中でもはっきりとしたアクセントが可能なんですよね。

ギミックの時にもモーラー奏法的な動きが見られますね。
観察してみてください。

ダニーレイモンドのすごいところ④ ギミック

ダニーのソロは音楽的でありながら、めちゃめちゃスティックを回しますよね。

よりわかりやすい動画があるのでこちらもご覧ください。
最初の動画と同じ曲です。

2:43〜なんてどうなってるのやら(笑)

上にも書きましたが、彼のギミックはショーにならず、あくまでも音楽的なところが素晴らしいです。

 

ギミックを練習するのも面白いですよ!
セットドラミングでもハイハットでやる人はたまにいますよね。

 

どうでしたか?
スネアドラムのソロも面白いですよね。

ルーディメンツを究極に極めた人「Danny Raymond」でした!

アイキャッチ画像引用元:tapspace

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