以前の記事でドラムで手首は使わないということを書きました。
今日はその続き、手首を使わないならどこを使うのかについて書きたいと思います。
ズバリ、前腕の回転です。
モーラー奏法の一部ですね。
手首を使わないと解説した記事で、指から動くグラッドストーン奏法にも触れましたが、今日は前腕の回転を使うモーラー奏法について解説したいと思います。
まず、前腕の回転とは何かというところから。
腕をまっすぐ前に出してみてください。
そして手のひらを上に向けたり、下に向けたりできると思います。
その動きが前腕の回転です!
手首の回転と勘違いされる方が多いんですが、手首は回りません。
以前紹介した可動域しかないので。
こんな動きがドラムで使えるのかよ、と思いましたか?(笑)
これがパワードラミングには非常に有効なんですよね。
今日はそれを体感していただきましょう。
その前に、前腕の回転には2種類あります。
手のひら上に向けた状態から下に向ける動きを回内、その逆で下に向けた手のひらを上に向ける動きを回外といいます。
回内、回外両方でドラムのストロークが可能です。
ではまず回内のパワーから体感していただきましょう。
使うのは手だけです。
このように手の甲を親指で叩きます。
まずは肘と手首を使って叩いてみましょう。
振り上げ時はこんな感じになります。
常に手の甲が上に向くように意識すると前腕の回転をなくすことができます。
そんなに痛くないですよね。
では回内をたしてみましょう。
振り上げ時はこんな感じになります。
ちょうどベースのスラップみたいな感じになりますね。
このまま反対の手の甲を叩いて見てください。
叩く手も叩かれる手もけっこう痛いですよね(笑)
これが回内パワーです!
やりすぎると青タンができるので程々にしてくださいね(笑)
続いて回外パワーの体験をしていただきましょう。
同じように両手を使いますが、人差し指を使います。
このように人差し指で反対の手の甲を叩きます。
まずはまっすぐ叩いてみましょう。
振り上げ時はこんな感じです。
回転力を使わないようにするには手首をまっすぐに固定することがコツです。
手首を曲げない限り回外の力を人差し指に伝えることはできないので。
では回外パワーを体感しましょう。
ちょっと手首を手の甲側に曲げます。(ちょこっとで大丈夫です。曲げすぎると回外パワーを発揮できません)
振り上げ時はこんな感じになります。
このまま自然に叩いてみてください。
けっこう痛いと思います。
やりすぎないでくださいね(笑)
回外は回内に比べて見た目ではわかりにくいですが、手首をちょっと曲げることで回外パワーを人差し指に伝えることができます。
いかがでしたか?
前腕の回転力を体幹していただけたでしょうか。
多くの一流ドラマーはこの動きを取り入れています。
回外の方が回内よりパワーが出やすいので、ロック系のドラマーは回外ショットが多いように思います。
逆にジャズ系ドラマーは回内ショットが多いです。
パワーが上がらないと悩んでいるドラマーの方、回内、回外パワーを取り入れてみてください。
スティックを持ったときの動きの解説はあらためてやりたいと思います。
ちなみにトップ画像の私は右手は回内ショット、左手は回外ショットを使っている瞬間です(笑)
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