さあさあ、モーラー奏法研究の時間です。(いつの間にそんな時間が笑)
近年セットドラミングの基本奏法として注目を集めているモーラー奏法ですが、実はセットドラミング以外にもモーラー奏法の動きが見られます。
私は高校の部活で吹奏楽のパーカッションを担当していました。
その時にモーラー奏法はおろか、グラッドストーン奏法の名前すら聴いたことがありませんでした。
やっていることはガッツリグラッドストーン奏法なんですがね。
なので、これから紹介するパーカッショニストの方がモーラー奏法についてどれだけ勉強されてるのかはわかりません。
クラシックパーカッションでのモーラー奏法の応用みたいな資料を探したんですが、見つからなかったので(笑)
ただ、モーラー奏法のほうが歴史のある奏法なので、代々伝わってきた奏法の中にはモーラー奏法の動きがあるんでしょう。
まずはめちゃめちゃわかりやすいモーラー奏法を紹介しましょう。
さて問題です。
誰がモーラー奏法を使っているでしょう。
(モーラー奏法の要素はどんなパーカッショニストでも少しは入っていますが、典型的なのは誰でしょう)
わかる方はそこそこモーラー通ですね。
正解は左のビブラフォン(鉄琴)奏者でした!
サビのビブラフォンがメロディーを担当するところでモーラー奏法が顕著にあらわれていますよね。
マレットを振り上げる時に回外(手のひらを上に向ける動き)、振り下ろす時に回内(手のひらを下に向ける動き)の動きが見て取れると思います。
他にも、グリップの小指側が支点になっていることもわかると思います。
このへんがモーラー奏法の要素です。
また、右のマリンバ奏者に比べてかなりハードヒットしていることわかると思います。
ビブラフォンは鍵盤が金属でできているため、大きく振動させるにはある程度のパワーが必要なんですよね。
そのパワーを出すためにモーラー奏法を利用しているんですよね。
ちなみにマリンバをビブラフォンと同じパワーでハードヒットすると鍵盤を傷めます(笑)
そんなにハードヒットしなくてもしっかり鳴ってくれますので。
他の動画でも見てみましょう。
先程の動画に比べるとわかりにくいですが、一番右の人の回内、回外の動きが見られます。
2:52〜と3:50〜が少しわかりやすいかな(笑)
マリンバ奏者にも同じような動きがあります。
左の人が回内、回外でストロークしていますね。
どうでしょう。
モーラー奏法の動きがわかってきたでしょうか。
この動画を見てこんなのはモーラーじゃない!という人はちょっと難しく考え過ぎです。
あなたが思っているモーラー奏法はかなり近代的に進化したバージョンです。
本来のモーラー奏法はもっと簡単な動きなんですよね。
今回はパーカッションでの話でしたが、この動きはセットドラミングにも十分応用できるので、参考にしてみてください!
トップ画像引用元:打楽器奏者 嶋崎雄斗 official web site
0 件のコメント:
コメントを投稿