今日は昨日の続きを書きましょう。
ダイレクトボックスのもうひとつの役割、ノイズに強くすることについて。
ギターやベースはノイズや音質の劣化に弱い楽器です。
ピックアップで発生する電気は非常に微弱なので、ケーブルの中を通っている時にノイズを拾ったり、音質が劣化したりするんですよね。
3メートルぐらいのケーブルならほとんど問題はありませんが、10メートル以上のケーブルになるとあからさまに音質が劣化します。
普通の練習ならそんなに長いケーブルを使うことはありませんが、ライブハウスやホールなどはめっちゃ長いケーブルを使います。
ステージから客席後ろのPAさんのところまでめっちゃ距離がありますよね。
そういった時に使う信号の伝送方法がバランス伝送です。
これもややこしい話なんですが・・・
音声信号の伝送には大きく2種類あります。
バランス伝送とアンバランス伝送です。
詳しい話をするとめっちゃ長くなっちゃうので割愛しますが、バランス伝送はノイズや音質劣化に強く、アンバランス伝送はノイズが乗りやすく、音質が劣化しやすいです。
通常、楽器から出力される信号はアンバランス伝送なので、長い距離を引き回すには向いていないんですよね。
バランス伝送はノイズに強いため、何十メートル引き回しても大丈夫です。
ダイレクトボックスを通るとアンバランス信号がバランス信号に変わるのでノイズを受けにくく、音質が劣化しにくいというわけですね。
なので、ライブハウスのステージにはダイレクトボックスがたくさんあるんですよね。
これがダイレクトボックスの主な機能です。
ちなみにBOSSのDI-1は位相を切り替えたり、他にも機能があるのですが、ほとんど使わないですね(笑)
マニアックな話になりましたが、よかったら覚えておいてください(笑)
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