今まで音楽理論でスケールの話とかをしてきました。
そこで「ド♯」とか「ラ♭」とかに「♯」と「♭」という記号が出てきます。
だいたいこういう意味ってのはわかるけど・・・って人が多いんじゃないでしょうか。
♯は半音上げる、♭は半音下げるっていうのは小学校の音楽の授業で習うので覚えている人もいるでしょう。
しかし、「ド♯」と「レ♭」は全く同じ音です。
鍵盤を見てみましょう。
ドの右側にある黒い鍵盤が「ド♯」です。
レの左側にある黒い鍵盤が「レ♭」です。
どっちも同じですよね(笑)
しかし、微妙に違いがあるので解説しようと思います。
何が違うのかと言うと、基準をどこに置くかです。
音楽理論的に言うとどのスケールを基準にしているか、キーが何なのかってところに答えがあります。
例えばDメジャースケールの場合、構成音は「レ、ミ、ファ♯、ソ、ラ、シ、ド♯」になります。
「ファ♯」と「ド♯」はそれぞれ「ソ♭」と「レ♭」と同じであることはわかりますでしょうか?
鍵盤を見ればそれぞれ同じ音であることがわかると思います。
しかし、Dメジャースケールの場合は「ファ♯」と「ド♯」を使います。
なぜかと言うと♭表記を使うと「レ、ミ、ソ♭、ソ、ラ、シ、レ♭」になるので、レとソが2回登場しています。
スケールを数えるときは同じ音名(♯と♭は無視)を2回使うことができないというルールがあるので、Dメジャースケールは♯表記を使うということですね。
もちろん♭表記を使うときもあります。
Fメジャースケールの場合構成音が「ファ、ソ、ラ、シ♭、ド、レ、ミ」になります。
「シ♭」を「ラ♯」にするとラが2回出てくることになるので、ルール違反ということですね。
ここから少しマニアックな話をしましょう。
今までもマニアックですが(笑)
C♯メジャースケールとD♭メジャースケールは両立するのでしょうか?
D♭メジャースケールを見てみましょう。
構成音は「レ♭、ミ♭、ファ、ソ♭、ラ♭、シ♭、ド」になります。
C♯メジャースケールは
「ド♯、レ♯、ミ♯、ファ♯、ソ♯、ラ♯、シ♯、ド♯」となります。
どっちも全く同じ音を指し示しているので、両立できます。
どっちも正解です。
ちなみに、「ミ♯」と「シ♯」は間に黒鍵が無いけど…って思うかもしれません。
♯は半音上げるという意味なので、「ミ♯」は半音上げると「ファ」に、「シ♯」は「ド」になります。
ただ、同じ音名を2回使うことができないルールに従うとこういう表記になるということですね。
ただ、C♯メジャースケールで記譜すると楽譜がめっちゃややこしくなるので、基本的にはD♭メジャースケールを使用します。
8年以上音楽をやっていますが、C♯メジャースケールの譜面には出会ったことがありません(笑)
0 件のコメント:
コメントを投稿