今日はギターやベースに備わっているトラスロッドについて解説しようと思います。
古いギターを持ってこられた方のメンテナンス内容でよくネックの反り調整をします。
そのときに使うのがトラスロッドですね。
ギターやベースのネックは当たり前ですが木でできています。
メイプルとかマホガニーとかローズウッドとか。
そのネックには弦のゲージにもよるのですが、エレキで40キロ、アコギで60キロ、ベースなら70キロほどの張力がかかります。
一瞬重量がかかるぐらいなら木でも大丈夫かもしれないですが、それがずっとかかり続けるので木は曲がってしまいます。
それを支えるためにトラスロッドが入っています。
トラスロッドは長い鉄の棒です。
ざっくりこんな構造です。
片方にはネジの溝がきってあって、六角レンチなどで回せるフタがついています。
反対側はT時のパーツが固定されています。
それがネックの中にはこんな感じで入っています。
たわんだ状態で入っているのがキモですね。
真っ直ぐな鉄の棒を図の状態で埋め込んで上下は密着するように木を整形してフタをします。
棒が真っ直ぐに戻ろうとする力が常にはたらくので逆反り方向にネックが曲がるのがわかりますでしょうか?
逆反りはネックの裏側に向けて反る状態ですね。
こんなイメージ。
弦を張ると順反り方向、弦側に反る方向に力がかかるので相殺されて真っ直ぐになるんですよね。
厳密にはちょっと順反りにするのがベストなセッティングですが。
トラスロッドを六角レンチなどで回すと反りを調整できるのですが、そのへんの話は明日にしましょう。
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