今日はハーモニクスについて解説しましょう。
ハーモニクスとは弦楽器で倍音成分だけを取り出す奏法です。
少し前にチューニング方法で紹介しましたね。
まず、弦を弾くと特定の音程が聞こえるのですが、実際にはその音程以外の倍音もたくさん鳴っています。
普通に聞いているとその倍音を感じることはできません。
しかし、ハーモニクスを使うとその倍音成分だけをきれいに取り出すことができるんですよね。
やり方を説明しましょう。
特定のフレットの上に軽く触れてピッキングするだけです。
例えば1弦の12フレットの真上に軽く指を置いてピッキングしてみてください。
そうすると高い音が鳴ると思います。
それがハーモニクスです。
ハーモニクスをきれいに鳴らすコツはフレットの真上に触れることと、音を鳴らしたら指を離すことです。
普通にフレットを押さえるときはフレットより少し手前を押さえますが、ハーモニクスはフレットの真上にふれるときれいに音が鳴ります。
また、触れたままでもハーモニクスは鳴るのですが、鳴らした後は触れ続けているとそれがミュートの働きをしてしまうのですぐに離すと音がよく伸びます。
ただ、離すのが早すぎると普通の開放弦の音が混じってしまうので、離すタイミングは少し慣れが必要でしょう。
ハーモニクスはどこでも鳴るわけではありません。
鳴るポジションは決まっています。
弦長の1/2、1/3、1/4、1/5・・・のポジションで鳴ります。
それぞれフレットで言うと12フレット、7フレット、5フレット、4フレットになります。
それぞれ1/2だったら第2倍音、1/3だったら第3倍音が鳴ります。
ギターの6弦なら第2倍音はオクターブ上の「E」第3倍音は「B」第4倍音は第2倍音の更にオクターブ上の「E」になります。
また、弦長の2/3や2/5などのポジションでも第3倍音、第5倍音が鳴ります。
一覧にするとこんな感じですね。
チューニングで使うだけでなく、演奏でも使えるとちょっとオシャレですね(笑)
また、今回はずっと省略していましたが、このハーモニクスはナチュラルハーモニクスといいます。
右手でハーモニクスを出すピッキングハーモニクスという奏法もあるのですが、それはまたの機会に紹介したいと思います。
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