アルペジオで弦を弾いた後の指の動き

2022/04/09

ギター講座

t f B! P L

 今日はアルペジオで弦を弾いた後の指の動きについて解説したいと思います。

弦を弾いた後、弦から指が離れた後の動きには意識が向きにくいですよね。
弦から指が離れた後指がどう動こうが弦の振動には関係が無いように思えるので。

ただ、それが無関係ではありません。

正しい振り抜きの動作をすることが、素直な発音につながったり、次の音を弾くための正しい形を作ることにつながります。


具体的に解説しましょう。

例えば人差し指で3弦を弾いてみたとしましょう。
人差し指を内側に曲げていく動きで弾きますよね。

そこで初心者によくある悪い動きが、「弦を弾いた直後に指を止めてしまう」ということです。

上の写真のような位置、弦から指を離した直後に指を止めようとすると、手のひら全体に力が入ってしまいます。

弦から離れた瞬間というのは弦によってせき止められていたエネルギーが一番多い状態で、指に最も勢いがついている状態です。
その指を急ブレーキで止めようと思ったら、たくさんの力が必要ですよね。

そのたくさんの力が手のひらが固まることに繋がってしまいます。

手のひらが固まってしまうと、全体の動きが固くなり、音も固くなってしまうという仕組みですね。


また、弾いた後急ブレーキをかけるとブレーキの衝撃が手のひらに返ってきてしまいます。

そうすると手がぶれてしまい、次にピッキングする弦を間違えたり、タッチが乱れたりしてしまいます。


なので、弾いた後は指をある程度大きく振り抜く必要があります。
振り抜いた後、無理に指を止めようとせず、自然に振り抜くように意識するといいでしょう。

SEARCH