ギターには「ボトルネック奏法」という特殊奏法があります。
スライドバーと呼ばれるガラスや金属、陶器などでできた筒を指にはめて、弦の上をすべらせる奏法です。
フレットに当たるまで押さえるのではなく、上から軽く触れた状態ですべらせます。
通常のスライド奏法だと、フレットがあるのでどれだけ素早く動かしても段階的に音階が変化していきますが、ボトルネック奏法だとスライドバーがフレットのような役割を果たすので無段階に音程を変化できます。
今は専用のスライドバーを使うことが多いですが、昔はビンの注ぎ口につながる細い部分(ネック)を切って使っていたことから「ボトルネック」奏法と呼ばれます。
ロックやポップスではそれほど頻出する奏法ではないので、スライドバーにこだわっておらず、中学生のときにギターの先生からもらった金属製のやつをずっと使っていました。
ただ、なんか音が硬い感じがしたんですよね。
そこでガラス製のスライドバーを買いました。
普通に触るだけなら金属もガラスも硬いんですが、音が変わるのはもちろん、弾き心地も全然違いましたね。
音は金属製の方が鋭く硬い音、ガラス製の方が柔らかい音になります。
弾き心地はガラス製の方が反応が鈍い感じでしょうか。
金属製は反応がよく、手の動きがダイレクトに弦に伝わるような感じ、ガラス製はスライドバーが手の動きを少し吸収してくれるような感じですね。
そう聞くと金属製の方が弾きやすそうですが、私の感覚的には反対ですね。
金属製はちょっと手の動きがぶれただけでビビりが出たりするのですが、それがガラス製はないので。
弦にふれる素材が変われば弾き心地や音が変わるというのはよく言われることですが、あまり気にしていませんでした。
フレットとか、ナットとか、サドルとかの素材を変えるのも面白いかもしれませんね。
0 件のコメント:
コメントを投稿