練習のテンポ

2018/12/09

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どの楽器の練習にも共通する基本があります。

今日はその基本の一つ、「テンポ」について解説したいと思います。

練習するには速いテンポを使ったり、遅いテンポを使ったり、テンポを変化させながら練習することが効果的です。
そのポイントを2つ紹介しましょう。

ちなみにアイキャッチ画像は私が使っているメトロノームです。
初めて買ったエレキギターについていたやつです(笑)

ポイント① 遅いテンポから始める

まず大切なのが遅いテンポから始めるということです。
(演奏できないフレーズなら必然的に遅いテンポになるんですが笑)

遅いテンポから始めることには意味があります。
それは「丁寧に演奏する」ためです。

いきなり速いテンポから練習しだすと、演奏が粗くなってしまいます。
微妙にリズムがずれていたり、音の伸ばし方やミュートするタイミングなどが雑になってしまうんですね。

ここが以外に落とし穴なんです。
一人で練習するときには気づきやすいんですが、曲に合わせて練習したり、バンドでセッションしたりすると多少粗くてもちゃんと演奏できているように聞こえてしまうんですよね。
自分の頭の中と実際に出ている音との乖離が出やすくなります。

どんなフレーズでも遅いテンポから練習することが基本です。

自分が丁寧に演奏できるテンポから始めて、徐々に早くしていきます。
丁寧に演奏できる限界のテンポにきたら、限界をちょっと超えたテンポで反復練習します。
慣れてきたらちょっとテンポを落として、丁寧に演奏し直す。
ということを繰り返して求めているテンポに近づけていくんです。

こうすることで、丁寧な演奏を求めているテンポで演奏できるようになります。

上級者でアドリブや初見でもちゃんと演奏できる人は別かもしれませんが、遅いテンポからの反復練習が練習の基本です。

特に初心者はいきなり曲に合わせて練習してしまう場合が多いです。
演奏が粗くなってしまう原因ですので気をつけましょう。

ポイント② 速いテンポでも演奏できるようにする

ポイント①の練習で求めているテンポに到達したら、そのもう少し上のテンポでも演奏できるようにしましょう。

特に曲の練習では必須項目です。

どんなフレーズでも速いテンポで演奏することが難しいです。
どんな楽器でも早く指や口を動かすことが求められますからね。

BPMで5〜10ほど上のテンポで丁寧に演奏できるようになったらいいでしょう。
速いテンポで演奏できるようになったら、通常のテンポで余裕が出てきます。

ただ、注意しなければいけないのが「遅いテンポの曲」です。
遅いテンポの曲やバラードなどは、早くすることで簡単になってしまう場合があります。

人にはタイムキープしやすいテンポがあるので、遅いテンポの曲をタイムキープしやすいテンポに近づけて練習してしまうと、本来のテンポでリズムが崩れやすくなります。
速いテンポで練習することは必要ですが、速いテンポでの演奏に慣れすぎないように注意しましょう。

 

どうでしょうか。
おそらく多くの人がすでに実践していると思いますが、慣れてくるとちょっと疎かになってしまう場合があります。

私も気をつけないといけないですね(笑)

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