今日はドラミングテクニックの話をしたいと思います。
フレンチグリップをご存知でしょうか。
マッチドグリップの中にある3種類のグリップ(ジャーマン、アメリカン、フレンチ)の内、親指が上にくるタイプのグリップですね。
今日はその中でフレンチグリップのパワーについて書きたいと思います。
一般的にフレンチグリップはフィンガーコントロールがしやすくて、連打や細かいフレーズを叩くのに向いていると言われています。
逆に手首が使いにくいのでパワーを出しにくいグリップだとされています。
確かにそのとおりです。
フレンチグリップは指の可動域が広くとれるため、指以外の部分を完全に固定しても90度以上振り上げることが可能です。
逆に手首のスナップはほとんど使えないです。
では、フレンチグリップではパワーは出ないのでしょうか。
実は逆なんですよね(笑)
モーラー奏法が使えるとジャーマングリップよりフレンチグリップの方がパワーを出しやすいんですよね。
論より証拠。
動画をいくつかご覧いただきましょう。
まずは皆さんご存知、パワー系ドラミングの祖、ジョン・ボーナムの登場です。
ずっとフレンチグリップなのがわかりますでしょうか。
ジョンボーナムって言うとザ・パワードラミングなのにフレンチグリップなんですよ。
他にもみていただきましょう。
レッチリのチャド・スミスです。
彼も多くの場合でフレンチグリップですよね。
ジョン・ボーナムより使用頻度が若干少ないので、ちょっとわかりにくいかもしれませんね。
なので、右手をみていただくとわかりやすいと思います。
最後にトラビス・バーカーの登場です。
けっこうスピードも早いので見えにくいかと思いますが、ほとんどフレンチグリップでストロークしているのがわかっていただけると思います。
スティックの持つ位置などがジョン・ボーナムにそっくりですね。
いかがでしたか?
フレンチグリップでも十分なパワーが出せるというより、フレンチグリップだからこそこれだけのパワーが出ると言ったほうがいいでしょう。
ただ、フレンチグリップでパワーを出すにはモーラー奏法が必用です。
グラッドストーン奏法の要領で直線的にストロークすると、衝撃の逃げ場がなくなってしまい関節を傷めてしまう場合があります。
チャレンジする際は十分に注意してください。
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