今日はその内容を書きたいと思います。
先に断っておきますが、初期チューニングをしたからと言ってメンテナンスしなくていいわけではありません。
調整箇所は使用、経年とともに状態が変わってきますので、定期的にメンテナンスは必要です。
では初期チューニング内容を紹介しましょう。
今回はエレキギター編です。
まず大まかに書きますと調整箇所は
- ブリッジのフローティング
- ネックの反り
- 弦高
- オクターブチューニング
の4つです。
まずはブリッジのフローティングから。
今まで2,3本買ったストラトタイプ(シンクロナイズドトレモロ搭載)のギターはブリッジがベタ付けの状態で納品されていました。
このようにブリッジの後ろ部分がボディにくっついている状態ですね。
これではアームアップができないほか、裏のスプリングの張力が強すぎるとアームダウンもまともにできません。
なので、フローティング状態と言ってブリッジを浮かせた状態を作ります。
完成形はこんな感じですね。
手順を解説しましょう。
まず、ギター背面のフタをとります。
中にはスプリングハンガー(左のバネが引っかかっている金具)とスプリング、トレモロブロック(右側のブリッジにつながっているパーツ)があります。
このスプリングと弦の張力が釣り合うことで、ブリッジがフローティングし、アープアップ、ダウンができるようになります。
スプリングハンガーをボディに固定しているネジ(画像左)を緩めることで、スプリングにかかるテンションを弱くしていきます。
ある程度緩めたらチューニングしてフローティング状態を確認します。
適切な高さまでフローティングしていれば完了です。
高さが足りない場合はまたネジを緩めてチューニング。
これを繰り返します。
こまめにチューニングしないとうまくフローティング状態が作れません。
チューニングせずに適切な高さを作ると、チューニングしたときに弦の張力が強くなり、フローティングが高くなってしまいます。
ちょっと緩めてはチューニングの繰り返しですね。
また、ブリッジを表側で固定しているネジの調整が必要な場合があります。
写真の6本のネジが締まりすぎていると、スプリングの調整をいくらしても適切なフローティング状態が作れません。
最終目標はブリッジがボディから3mmほど浮いた状態です。
音で言うと3弦開放弦が1音半アームアップ(G→A#)できる状態にします。
まあ、初心者でアーミングはほとんど使わないんですが、なかなか一人では調整しにくい部分なので予め調整しております。
また、ストラトキャスターの場合、フローティングした状態が一番いい音がすると言われています。
何をもっていい音とするかは人によるんですが(笑)
フローティングした状態の音がストラトの基準の音で、ベタ付けの音がいいという人はフローティングした音からセッティングを変えるというイメージですね。
フローティングの説明だけで長くなってしまいました。
続きはまたの機会に。
0 件のコメント:
コメントを投稿