これからレコーディングセッションの編集に関する記事を書いていこうと思っているのですが、その前に予備知識として倍音の話をしたいと思います。
これが理解できないとイコライザーを理解しにくいからです。
別に知らなくても良い知識なので、興味のない人はさらっと流してください(笑)
なので、ギタリスト、ベーシストの方は知っておくと便利かもぐらいですね。
アンプについているイコライザーの意味がわかりますので。
では、倍音について解説しましょう。
音は一つの周波数で決まると思っていませんか?
例えばギターの5弦開放弦の基音は110Hzです。
Hzは1秒間に振動する回数のことです。
1秒間に110回振動するので110Hzということですね。
ただ、ギターの5弦開放弦を鳴らすと110Hz以外の周波数の音もたくさん出ます。
それが倍音です。
まず、音の一番ベースになる音を基音と言います。
先程の例で行くと110Hzですね。
そこから2倍、3倍、4倍・・・というような倍音が同時に鳴ります。
220Hz、330Hz、440Hzといった具合ですね。
それぞれ第2倍音、第3倍音、第4倍音・・・と言われます。
この倍音というものは人間は音程として感じることができません。
ではこの倍音はどのような作用があるのでしょうか?
この倍音の量、含まれ具合によって音色が決まります。
音色とは音の高さではなく音の雰囲気のことですね。
丸い音とか尖った音とか歪んだ音とか澄んだ音とかそんな感じです(笑)
第2倍音が多かったり、基音が少なかったり・・・といろんな要素で変わってくるのですが、めっちゃざっくり言うと倍音が少ないと丸く澄んだ音になります。
倍音が多いと尖った音、歪んだ音になります。
ギターやベースで説明すると、ゲインを上げて歪ませるということは倍音を増やすことに繋がります。
アコギでも弦の中央(開放弦なら12フレット)に近いところをピッキングすると倍音が減り、ブリッジに近いところをピッキングすると倍音が増えます。
つまり、楽器は特定の音を鳴らしたつもりでもいろんな周波数の倍音が鳴っているということですね。
この倍音の量を工夫することで音色を作ることができます。
今日はこの辺にしましょう。
掘り下げるといくらでも掘れますので(笑)
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