音楽理論解説 「タイ」

2021/02/08

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今日は音の長さに関連して「タイ」について解説したいと思います。

「タイ」は音符どうしをつなげる役割の記号です。

こんな形です。

タイの役割は同じ音程の音符を2つつなげて一つの音符にするというものです。

例えば8分音符2つがタイでつながっていると、4分音符と同じ長さになります。

付点4分音符と8分音符がタイになっていると2分音符になります。

じゃあそれぞれ4分音符とか2分音符で書けばいいやんって思いますよね(笑)

今日はそうじゃない理由を解説しましょう。

 

まずタイが使われる場所で分かりやすいのが、小節をまたぐ場合です。

小節をまたぐ音符を配置するとどこが小節の頭かわからなくなってしまいますので、配置することができません。
そういったときはタイを使って音を一つにつなげます。

こんな感じですね。

 

しかし、同じ小節の中でタイが使われることもあります。
使う例を紹介しましょう。

例えばこのような譜面の場合。

タイを使わずに書くとこうなるのですが、タイを使ったほうが3拍目の頭がどこにあるのかわかりやすいですよね。

拍を感じて演奏することを考えるとタイを使った表記のほうが分かりやすいです。

 

また、このような譜面もタイを使ったほうが読みやすいですね。

複付点を使えばこのように表記もできますが、音の長さがわかりにくいですよね(笑)

 

逆にこのような譜面でタイが使われることはまず無いでしょう。

普通に4分音符で書いたほうが圧倒的に分かりやすいので(笑)

 

また、3つ以上の音符をタイでつなげるときはこのようにつなげます。
2個ずつカッコでつなげていきます。

 

似たような音楽記号にスラーというものがあるのですが、これは全くの別物です。

スラーの意味、見分け方などはまたの機会に解説したいと思います。

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