ギターやベースのチューニングはなぜ狂うのか

2021/05/19

ギター講座 ベース講座

t f B! P L

ここ数日ジメジメした日が続いています。
めっちゃ湿度が高いですよね。

そこで注意したいのは木を使っいるギターやベースなどの楽器です。

ジメジメした日はチューニングがめっちゃ狂います。
気候が安定しているときは1日経っても1〜3セントぐらいしか狂わないのですが、この前数日弾いていなかったベースをチューニングしたら半音ぐらいずれてました(笑)

弦交換やメンテナンスをしたわけじゃないのにそんなに狂うのは人生初かもしれません。

 

なぜ狂うのかというと、木が湿気を吸収するからです。
湿気を吸収した木は膨張します。

ギターやベースで一番湿気を吸収しやすいのは指板です。
指板は塗装してないことが多いですからね。

指板が膨張するということはネックが逆反り、指板と反対側に反ってしまいます。
チューニングが上がってしまうということですね。

チューニングが狂う程度で済むときもありますが、もともと弦高が低いセッティングにしていると音がビビったりしてしまいます。

理想的な保管方法はハードケースに湿度調整剤と一緒に入れておくのが一番いいですね。
ぶっちゃけ私はそこまでしないんですが(笑)

 

また、ギターやベースは他の楽器に比べて非常にチューニングが安定しにくい楽器です。
その理由を解説しましょう。

上記のように湿気でネックが反ったり、気温の変化で弦が伸びたり縮んだりすることがあげられます。

 

他にもナットでの摩擦もあげられます。
ペグと実際に振動する部分の間にナットがあり、そこで摩擦が生じます。

チョーキングなどで弦を動かしたときにナットに少し弦が引っかかることでチューニングがずれます。

 

ブリッジがフローティングしていることも狂う原因ですね。

ストラトキャスターなどの場合は張っている弦の片方がそもそも固定されていないので、少しの変化がチューニングに大きな影響を与えます。

 

他の楽器の比較してみましょう。
ピアノのように大きな楽器はチューニングが安定しています。
湿気があってもギターの細いネックよりは曲がりにくいでしょう。

バイオリンなどのフレットの無い弦楽器や管楽器演奏するときに微妙にピッチを調整できます。
ということは耳で常に音を合わせながら演奏するので、ずれても修正ができるんでしょう。

その点、ギターやエレキベースはチューニングが狂いやすい上、演奏が始まったらピッチを調整することが一切できない楽器ということですね。

SEARCH