純正律、平均律という言葉を聞いたことがあるでしょうか?
長く音楽をやっているとたまに聴く言葉です。
今日はそれについて解説しましょう。
これは音律の違いです。
音律とは音どうしの相対的な音程の関係のことです。
同じ音程を鳴らしても純正律と平均律では微妙に違います。
まずはそんな種類があるんだってところですよね(笑)
ざっくり解説すると、純正律は特定のキーに置いて完全に調和した和音を鳴らすことができる音律、平均律は厳密には若干濁っているもののどのキーに置いても演奏でき、現在では最もメジャーになっている音律です。
詳しく解説するとキリが無いので、今日は概要を解説しようと思います。
純正律とは完全に調和した音律のことです。
例えば、ルートに対して完全5度の音は非常に調和する和音です。
ルートをCにすると完全5度はGですね。
このときの周波数の関係が2:3になります。
Cの周波数を仮に100Hzだとすると(本当は全然違います)Gが150Hzになるということですね。
このきれいな比で表される和音というのは非常に調和してきれいに聞こえます。
他にも完全4度は3:4、長3度は4:5になります。
デメリットとしては転調ができないことです。
例えばDから見た完全5度はAに、Cから見た完全6度もAになるのですが、同じAですが微妙に周波数に違いがあるんですよね。
なので、他のキーの曲を演奏するにはチューニングを変えないといけません。
そこで現れたのが平均律です。
正確には十二平均律と言います。
これはオクターブを揃えて、その間を12等分して作る音階です。
Cを100Hzだとするとオクターブ上のCが200Hz、その間を12等分してそれぞれの音階にしていきます。
こうすることでそれぞれの音の距離が均一になるので、どの和音を鳴らしてもある程度調和した響きを得られ、どのキーにも自由に転調できます。
具体例を書きたいのですが、長くなるので次回にしましょう。
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