レコーディング事業を始めて少し経ちまして、レコーディングがどういった手順で行われているのか何度か書いてきましたが、そもそもエンジニアは何をしているのか?という話をしたいと思います。
レコーディングエンジニアの主な仕事はマイクやプロセッサなどハード機器のセッティング、ミキシング、マスタリング、レコーディングの進行の4つです。
機材のセッティングとレコーディングの進行は見たまんまなのでわかりやすいと思いますが、ミキシングとマスタリングはソフトウェア上の話なので少しわかりにくいですね。
今日はそのミキシングとマスタリングについてざっくり書いていきたいと思います。
ミキシング(mixing)とはその名の通り音を混ぜることです。
大昔は一つのマイクでたくさんの楽器を一気に録るということもあったと思いますが、現代の音楽は楽器ごとに音を録って、あとからバランスを見ながら音を混ぜることで曲を作ります。
その音を混ぜる作業というわけですね。
ドラムとギターでは音量が全然違いますし、電気楽器はマイクではなく電気信号を直接レコーディングしたりします。
そうやって音質や音量が違う音をバランスよく、人間が聴いて美しいと思えるように混ぜるのがミキシングですね。
主に音量、音質、定位の調整、エフェクトの処理などの作業があるのですが、詳しくはまたの機会に。
次にマスタリング(mastaring)もその名の通り、マスター(原盤)を作成する作業のことです。
デジタルリリースで配信するなら配信サイトにアップするデータが必要ですし、CDを量産するにしてもコピーする元データが必要になります。
その元データになるマスターを作成する作業ですね。
ここでポイントなのがミックスした音をそのままマスターにすることができないということです。
デジタルリリースとCDでは求められる音圧や音質に違いがあります。
また、シングルならその曲だけ処理すればいいですが、アルバムなら複数の曲をつないで一つのマスターを作る必要があります。
複数の曲を連続で聴くなら聴いたときの音量感が揃うようにしないといけないですし、曲間の空白をどれだけとるのかというのもアルバムの完成度を高める重要なポイントになります。
ミックスが終わったあとにそういった処理をして音圧や音質をリリースする形態ごとに整えるのがマスタリングというわけですね。
ミキシングもマスタリングもパッと語りきれないたくさんの作業があるので、またボチボチと機会があれば書いていきたいと思います。
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