アコースティックギターレコーディングの流れ

2023/05/17

レコーディングレポート

t f B! P L

 今日はバンドでのアコースティックギターのレコーディングについて解説しましょう。

基本的には弾き語りのレコーディングと同じような感じになるのですが、マイクの本数が変わります。

弾き語りの場合は音に深みを出すためにたくさんのマイクを立てて収録します。

画像では4本立てていますね。
サウンドホール前のメインマイクも2本あってステレオになっているのですが、バンド内では基本的にモノラルで録ります。

バンド内のアコギでマイクをたくさん立ててしまうと、逆に音がぼやけて抜けない音になってしまいます。
少ない本数で録ることで、はっきりとした抜ける音になるという感じですね。


基本的にはこの写真のようにマイク1本で録ります。

まあ、多くてもマイクは2本までという感じですね。

エレアコを持っている人はエレアコ→DIという接続でライン録りすることも可能ですが、基本的には使いません。
一般的にアコギのラインの音は生音に劣りますので。

ただ、ライン録りの音にこだわりがある場合は使ってもいいと思いますので、この方法を使いたいときは言ってください。


ここまでドラム、ベース、エレキと撮っているので、その音をヘッドホンで聴きながら録ります。

アコギレコーディングの注意点としては、たくさんある楽器の中で最もゲインを上げて録る楽器だという点です。
ゲインを上げた状態というのはマイクの感度が高くなっているような状態なので、めっちゃ小さな音でも混ざってしまいます。

一度紛れ込んでしまったノイズは完全に除去することが難しいので、できるだけ静かにレコーディングする必要があります。

数メートル離れたところにある時計のカチカチ音すら入ってしまうぐらいのレベルなので。

服が擦れる音、手やアクセサリーなどがギターに当たる音、椅子が軋む音、唾を飲み込む音、足音なども入ってしまいます。

状況によっては口をあけるリップノイズや大きな息の音すら入ってしまう可能性があるので、同室するバンドメンバーの方はもちろん、演奏するギタリストの方もできるだけ音を出さないように注意していただけたらと思います。

また、ヘッドホンのモニター音も上げすぎないように注意が必要です。
聞こえないのはもちろん駄目ですが、必要以上にモニター音量を上げすぎると音漏れがマイクに入ってしまうことがありますので。

特にアルペジオを録るときや、曲の終わりなどでジャーンと音を伸ばすときなんかは目立ちやすいので注意が必要ですね。

SEARCH